kolor AW25立ち上げ。阿部さんラストのコレクションを見に行く

kolor AW25立ち上げ。阿部さんラストのコレクションを見に行く 買い物

梅雨明け前の蒸し暑い日曜日。
頭のどこかでは「まだ夏も始まっていない」と思いながら、それでも心待ちにしていたAW2025の立ち上がりを見るために、kolorのお店に足を運びました。

目的は、言わずもがな阿部潤一さんが手がける最後のコレクション。
この事実だけでも、普段よりも少し気持ちが高まります。


店頭には“軽さ”と“熱”が同居していた

立ち上がりということもあって、アイテムは比較的ライトなものが中心。
カットソーやシャツなど、春先でも着られそうなアイテムが多く並んでいました。とはいえ、一部にはすでにヘビーアウターの姿も。秋冬へのバトンは、静かに渡されつつあるようです。

店員さんいわく、やはり今回のコレクションは問い合わせの数が尋常じゃないとのこと。
中でも、コーデュロイ素材のアイテムに人気が集中しているそうで、まだ入荷していないジャケットにもすでに問い合わせが殺到しているとか。発売日には争奪戦になりそうな予感です。


細畝のコーデュロイに、心が揺れる

そんな熱気の中で、目に留まったのは1stデリバリーに届いていた細畝コーデュロイのシャツ
遠目には“それ”とわからないほど繊細な質感で、光の加減ではベロアにも見えてしまうほど。コーデュロイというと秋冬らしい重たさを想像しがちですが、これはむしろ“とろみ”すら感じさせる一枚でした。

サイズは、いつもなら1を選ぶところ。
でも今回はすでに1が売り切れ、2のみの展開。それでも試着してみると、思いのほかしっくりきたのです。

着丈は短めで収まりがよく、肩はややドロップ。袖丈は少し長いものの、ラフな雰囲気がむしろちょうどよいバランスでした。正直に言えば、やや妥協の末の選択だったかもしれません。でも、それもまた“出会い”というもの。いまはもう、冷房の効いた室内でちょっとした羽織りとして活躍しています。

家に帰り、改めてコレクションを見直して、この素材が選ばれたことに納得しました。
コレクションの会場は、暗いトーンの中にピンスポットで照らされ、その中で、この細畝のコーデュロイが光を受けて、輝くように計算されていることに気づきました。
会場やショーでの見せ方から素材選びをし、日常の中での見え方のニュアンスを構築することに、今更ながら阿部さんの深みを見せつけられました。


次に狙っているのは、スーツ。

今回のコレクションでジャケットやスーツスタイルが気になっています。写真で見る限り、シルエットはジャスト目。いつもより“正統派”に見えるラインが印象的で、早く実物を見てみたい気持ちでいっぱいです。

ただ、よく通っているお店にはまだ入荷がなく、取り寄せ待ちの状態。
一方で、パンツだけはすでに試着できました。なんと、過去に購入した型と同じらしく、履いた瞬間に「これだ」と確信。ジャケットとのセットアップで買えれば理想ですが、もし難しければ、パンツ単体でも手に入れたいと思っています。


おわりに

阿部潤一さんのラストコレクション──という特別な節目。
けれど実際にお店に立ってみると、「特別」よりもむしろ、いつものkolorらしい、“肩の力が抜けたムード”がそこにはありました。
静けさの中で、確かに“ラスト”という季節が始まっていた。

その“らしさ”を一枚でも多く、自分のワードローブに残しておきたい。
そんな気持ちにさせてくれる、静かだけれど確かな立ち上がりでした。

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