【名古屋グランパス】J1リーグ 第29節サンフレッチェ広島戦

サッカー

【戦前の情報】
個人的には苦手意識のあるサンフレッチェさんですが、通算成績でいくと勝ち越しています。
引用元:Soccer D.B.
https://soccer-db.net/compare/h2h.php?t1=1033&t2=1025
(個人的に苦手意識があるのは、初めてサッカー観戦したのが、今は無き瑞穂陸上競技場でサンフレッチェ広島戦で、負けてしまったことによるものかもしれません)

去年は3敗1分けと全く歯が立たなかった一方で、今シーズンは3勝中と相性が良いです。
それもすべて2-1と複数得点で勝てております。
全く理論的ではないのですが、今年は気づくと逆転できているという印象で、なんとなくふわふわした印象です。
長谷川監督が名古屋に来てから、なかなか勝てず、苦戦していた時に3バックを採用するにあたって、参考にしたのが広島のスキッベ監督とのこと。
去年、今年の対戦結果を見ているとなかなか興味深いものですが、サンフレッチェさんも夏の補強に成功したり、ケガの選手が戻ってきたりと手ごわい印象です。

【前半】
名古屋はここのところ採用している3-5-2を使います。
内田選手がベンチスタートで、野上選手が先発です。

名古屋は前にボールを運ぶためにサイドもしくはインサイドハーフの和泉選手、森島選手が上下に動き、3バックからのボールを引き出そうとします。
象徴的であったのは、森島選手がハーフウェーラインあたりでボールを受けた際に、3バックの佐々木選手が猛然とプレスをかけます。
この動きで今日のマークの狙いが少し見えます。
この佐々木選手のプレスにより、なかなか森島選手のところにボールをつけるという選択肢が減っていきます。

そうなるとサイドバックと稲垣選手のところでボールを回しながら、食いついてきた相手をはがす選択肢を取りますが、ここがはがしきれません。
逆に自陣の深いところでとられる傾向を続き、不利になります。
個人的には今のチーム状態でこのチャレンジはやめるべきではないかと思います。

左サイドは相手の中野選手の能力も高く、森下選手はことごとく止められてしまいます。
右サイドは野上選手が高い位置に上がり、ロングボールのターゲットになります。
この狙いは非常に効果的に見えます。

前半オフサイドで2点取り消しになりますが、1点目は河面選手のナイスラインアップによりオフサイドになります。
丸山選手のケガが再発した際は、危機的でしたが、河面選手の守備力が高い部分に助けられています。

【後半】
後半の出だしから、永井選手、内田選手を交代で入れ、3-4-2-1のもともと使っていたフォーメーションに移行します。
この形が実を結びます。
後半の頭から、フォーメーションのかみ合わせがよくなり、名古屋が前向きでディフェンスできるようになります。
そして名古屋に得点が産まれます。
中央から永井選手がユンカー選手にスルーパス。
ボールは荒木選手とピンポン状態になり、運よくユンカー選手の足元に転がってきます。
なかなかあのループを綺麗に決めるのは簡単ではないと思いますが、華麗に決めます。
さすがの大迫選手も棒立ちになります。

しかし、またサイドからクロスを上げられ、決められてしまいます。
この形は名古屋の弱点としてスカウティングされているでしょう。

選手たちも追加点を取り切ろうという意気込みを感じますが、逆にそれをひっくり返されてしまいます。
この場面を切り取れば、河面選手がファールを犯しているのですが、前の時点で、チームとして戻り切れず、ボールをゴール前に運ばれてしまっているように見えます。
2点目、3点目のところはディフェンスの決まり事が守れなくなってしまっているように思えます。
優勝を目指すには勝たなければならず、前掛かりになり、粘り強いディフェンスができなくなってしまいます。

監督も会見で言及していますが、点が取れなかったところからユンカー選手に調子が戻ってきて、先制点が取れるようになってきました。
強かった時の堅守がなくなり、相手チームも「返せるかもしれない」という気持ちになっていることでしょう。
下を向くことなく、自分たちのアイデンティティを取り戻してほしいところです。

【今日のMVP】
勝てなかったですが、一発を決め切ったユンカー選手です。
これこそストライカーの仕事です。
次点は永井選手(アシストやスペースのランニングはさすがです)、中谷選手(失点しても、メンタリティを崩さなかったと思います)、ランゲラック選手(最後まで変わらないメンタリティは脱帽です)です。

【試合後】
試合には直接関連しませんが、DAZNで実況をされていた江本さんは非常に好感が持てました。
もちろんホームチームよりの実況になるのは当然なのですが、対戦相手の名古屋の選手の特徴を非常に把握されていました。
おそらくちゃんと試合を見て情報を仕入れられているのでしょう。
ユンカー選手のプレースタイルに「エレガントストライカー」は非常にフィットしていたと思います。

他にも河面選手が左足キックが得意なことは、名古屋ファンでなければあまり知らないことでしょう。

来週は天皇杯、ACLの試合があるということで名古屋は試合がお休みです。
そして次週はほぼ唯一残る優勝の可能性、ルヴァンカップ準決勝が待っています。
1発勝負なので、1点返されても今日のような形にはならないはずだと思っています。
しかし、とられた形は反省し、次がないようにしたいものです。
誰もが分かっていることとは思いますが、頭を切り替えて、次の試合に今年のすべてをぶつけてほしいと思います。

監督会見

ハイライト

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